電子と紙と・・・

 あなたは、電子派ですか、紙派ですか?

そうです。今では、本を読むにもマンガを読むにも、

何か調べものをするにも、電子版もあれば、紙版も

ありますから。

 今回は、調べものをしたい時、中でも辞書を使い

たい時に限定して考えてみましょう。

 昔ながらの紙の辞書の良いところ。

自分でマーカーや鉛筆で線が引けること。

時が経って見直してみると、「ああ、あの頃、夜中まで

勉強して単語を覚えた時に引いた線だ。我ながら頑張っ

ていたなあ」とか、しみじみすることが出来ます。

同様に、その頃に挟んだ栞がパラリと出て来て、これま

た懐かしさにウルウルとなったり。

 実際に自分の手で書いたり挟んだりした足跡をその

まま残しておくことが出来るわけです。

幾つかのページを簡単に行ったり来たり出来るのも、

紙の辞書の便利なところですね。

 では、電子はどうか。

自分の足跡が見たいなら、ちゃんと履歴が残ってるぞ、

とは言われても。ちょっと風情が無さすぎますよね。

 電子辞書の場合は、とにかくあの圧倒的な情報量に脱帽!

なのです。そしてもちろん、あの軽さ、コンパクトさにも。

重い紙の辞書をいちいち取り出したり、持ち歩いたりしなく

ても、サッといつでも小さな電子辞書があれば・・・

って、アレレ? これって辞書じゃなくて、もうスマホが

ひとつあれば、事足りるってことですか?

確かに最先端の情報を、より深く知ろうとすれば、ネットの

ほうが便利、ってことに・・。

 ここまで、この文章を書いて来て思いました。結局、

「今やツール(道具)は、山ほどある。後は、それを使う者、

人間(あなた)が、それらをどう使いこなすかだ」

ということなのでしょう。

ある有名な放送作家は、原稿を未だに原稿用紙と万年筆を

使って書いているそうです。(ファックスは使用可とのこと)

手触りや匂いや、情緒を重んじるもよし。軽さや速さや、

便利さを重んじるもよし。でも、道具の選択肢が増えた分

だけ、使うほうのセンスや価値観が問われてもいるわけで、

「人類の進歩と調和」ってムズカシ~い。

            教務部 吉井

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