入塾試験を行わない伸進舎には、本当に種々雑多な新しい中学一年生の子供たちが集まって来ます。
中学で頑張りたいとヤル気のある子供、中学ってどんな事を習うのか好奇心あふれる子供、できる子供、
できない子供、それぞれ雑然と四方から集まって来るのが伸進舎です。
そんな中、皆が目を輝かせながら新しい授業に飛びかかってきます。
この時点においては、どの子供たちの学力にも、いささかの差異、遜色も存在していないことだけは確かです。
それがいつの間にか、伸びる子供、伸びない子供、完走する子供、挫折する子供に分かれていくのです。
目標とする大学に合格した子供たちが特に優れた頭脳の持ち主だった訳ではないことは、私の三十年の経験から
はっきりとわかります。
むしろ、中位もしくは中位以下の子供が多かったように思います。
そこに私が心に強く感じる事、それは、もって生まれた才能が他人より優れていたのではなく、
ただ節、節の岐路に面した時、決して安易な道を選ばず、目前の楽な道に走りたがる誘惑に負けず耐えてきた
子供たちばっかりだったと言うことです。
次回は、この原因について書いてみたいと思います。
塾長 森